介護サービス

介護サービスが必要となったら、まず各市町村窓口に申請して、担当者による聞き取りと主治医による意見書をもとに要介護認定等基準時間が算出されます。そこから7つの介護レベルに分類判定を行うのが1次判定です。
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介護認定審査会が1次判定の結果による審査を行い、要介護度を判定するのが2次判定となります。要支援1〜2、要介護1〜5、の段階によって判定されたた上で認定されるのが要介護認定です。

要介護認定は介護保険サービスを利用したいと希望する人に対して、必要な介護の種類を判定するために行われます。

65歳になったら、「介護保険被保険者証」が交付されますが、この保険証を提示することによって介護保険サービスが受けられるわけではありません。介護保険のサービスを利用したい場合は要介護認定を受ける必要があり、この段階を経てやっと要支援や要介護の判定をもらえます。要介護認定の判定後はケアマネージャー(介護支援専門員)にケアプラン(介護サービス計画書)を作成してもらった上で、自分に必要な介護サービスが受けられます。介護サービスには介護保険の適用があるので、利用者が負担するのは介護サービス利用料の1割から2割です。(収入によって負担額は変わります。)

介護保険適用のサービス

介護保険適用のサービスの種類は多様にありますが、大きく分類して「施設サービス」「居宅サービス」「地域密着型サービス」に分けられます。

施設サービス

施設サービスは、要介護状態にあって「介護老人保健施設」「特別養護老人ホーム」「介護療養型医療施設」に入所した高齢者に対して提供されるサービスです。介護老人保健施設や介護療養型医療施設では、医学管理下でのリハビリや介護、療養上の管理や看護などが提供されています。

居宅サービス

居宅サービスは、要支援・要介護の方が今現在暮らしている居宅に住んだままで提供を受ける事ができる介護サービスです。居宅サービスの種類は「通所サービス」「訪問サービス」「短期入所サービス」「その他サービス」とに分類されて、各サービス内容を決めています。

地域密着型サービス

2005年に新設された地域密着型サービスという制度は、高齢者が暮らしている地域で今後も生活を続けられるように取り組む制度で、事業所のある市町村の要支援者・要介護者に提供されるサービスです。地域密着型では、認知症患者向けのサービス。通所・訪問・短期入所によるサービス。介護保険施設や特定施設におけるサービスなどが提供されています。

デイサービス
デイサービス
デイサービスとは「通所介護」の事です。このサービスの利用者は、日中の一定の時間帯に施設に通い、機能訓練や入浴・食事などの介護サービスを受けます。機能訓練や人とのコミュニケーションは楽しみながら脳を活性させるので良いと言われています。利用する方は、今はまだ老人ホームに入居するほど要介護の状態が重くないけれど、デイサービスを受ける事で家族の負担を減らしたいと考えている人が多いと言われています。
デイケア
デイケア
デイケア「通所リハビリテーション」とは利用する人がリハビリテーションを受ける事を言います。あくまで目的は介護サービスではなく身体の機能回復を目指す事に重点を置いたサービスです。デイケアはリハビリテーションが第1の目的ではありますが、デイケアにおいても入浴や食事のサービスを受けられる施設もあります。
ショートスティ
ショートスティ
ショートスティ「短期入所」とは高齢者・障害児・障害者などの家族が急な理由や病気により在宅介護ができない状態の時に、原則7日間、施設に入所して施設が家族に代わって介護サービスを行うことを言います。
訪問介護
訪問介護
訪問介護とは訪問介護員(ホームヘルパー)や介護福祉士(ケアワーカー)が、介護を受ける方(要介護1から5)の自宅に直接訪問して入浴や食事、排泄などの身体介助や、調理・洗濯・掃除などの生活援助、通院時に外出の移動をサポートするなどを行うサービスです。利用者が自宅で自立した日常生活を続けられるように生活を支援することが目的です。要支援者向けの介護予防訪問介護(介護予防の為に生活援助と身体介護を合わせた訪問介護サービス)は、介護保険制度が2014年度に改正され、地域支援事業の訪問型サービスに移行しました。

まとめ

家族も自分自身も「まだまだ元気だから介護サービスなんてとんでもない!」と思っていても病気や怪我は突然起こり、介護を必要とするタイミングは思いもよらない時にやってくる場合があります。そんな時に慌てないでいいように、前もって介護サービスについて学んでおく必要があると思いました。実際にサービスを受けることになった時、手続きの流れや受けるサービスの内容などを知っておく事は、将来の助けになるかもしれないからです。介護を始めることになった人やその家族、すでに介護サービスを受けているけれど不満がある、活用できていないなどの人々のために介護サービスの内容や種類などをまとめておきます。

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